平成24年セミナー・事前学習

【関連学問系統(文系・理系)】
・文系(法学、経済学、経営学、商学など)
・金融、経済、税務、不動産の知識が必要。

・必ずしも文系にこだわる必要はありません。当行(退職前所属していた銀行)に農学部から入行した人材もいます。
・知識については入社後、いくらでも勉強する機会がありますし、いやでもさせられます。(笑)

※ 段階的な人材育成のプログラムは、どこの金融機関でも用意されています。
= 何歳までに、○○と○△の資格を取得するとか、通信講座を○○単位受講・終了するとか。

【仕事の内容】
①預金業務・・・預金業務とは、窓口業務、出入金処理
②貸付業務・・・貸付業務とは、融資先の経営状態で損害があるため責任が多い
③為替業務・・・為替業務とは、外国通貨で債券の売買の外国為替部門に注目
④国債など債券の売買業務

・大前提としては、本部と営業店に分かれます。(下図参照)

・営業店は、直接、お客さまと対応する形での業務になります。
・営業店には、窓口、内部(事務・総務)、法人営業、個人営業、営業窓口という係があります。

・本部には、企画、営業、事務管理、システム、総務、人事、審査(融資)、市場金融(資金運用)、検査・監査といった部署があります。
(もちろん)本部の営業部門の中には、お客さまの海外進出や海外での展開を支援する役割・部署も含まれます。
・検査(監査)部門は、銀行全体のすべての部署で「決まり」どおりに仕事を行っているか、お客さまに迷惑をかけていないかをチェックする業務になります。

(事前学習の中で「為替業務とは、外国通貨や債券の売買の外国為替部門に注目」というコメントがありましたが、
為替業務とは、(実際に現金を動かすことなく)代金の決済をすることをいいます。
具体的には、A銀行から(あなたが)、B銀行に口座を持っている相手にお金を送金することや、外国の人や企業にお金を送金したりすることをいいます(送金・振込)。また、お客さまの代わりに手形・小切手の代金などを受け取ることなども含まれます。

日本国内での決済をする業務を、「内国為替(業務)」
外国との資金決済をする業務を「外国為替(業務)」といいます。
内国為替のことを「ないだめ」、外国為替のことを「がいため」といったりします。

【将来の展望】
金融業界規制緩和により、金利の有利な商品の設定、インターネットや携帯による取引の充実 ⇒ サービスで特色を出し競うようになった。 ⇒ 今後も業務領域の開拓すすむ。

そのとおりです。

・少子高齢化とネットの進展で・・・簡単に「お金」が県境を超える時代です。
(たとえば、高齢の両親が亡くなるとその相続預金を受け継いだ子どもたちは(都市部に住んでいたりするので)、預金を県外・都市部の銀行に持っていく(移す)からです)

・ネットに特化した銀行もあります。(※ 戦略は、それぞれの銀行が考えます)
※ メガバンク(都市銀行)と地方銀行では使命・役割の差があります。・・・もちろん銀行の方針もあります。
多様なお客さまのニーズに対応するために、いわば「百貨店」を目指していろんな商品をそろえるケース、「専門店」として絞り込んだ商品を「売り」とするケース、「近所のスーパー・コンビニ」的な身近な銀行を目指すケースなど、それぞれの銀行ごとに方向性をもって事業を展開している形です。

多様で、かつ高度な顧客のニーズに対応できる人材が求められる。

・スーパーマンは、そんなにいないものです。
安心してください。実際に入ってからの経験や学習で十分に「人材」として成長可能です。

・総合職と専門職に分かれている人事体系の銀行もあります。
また、キャリアアップのためのカリキュラム体系などはそれぞれの銀行で充実しているものです。
ですから、自然と成長できるような(成長を支援するような)人事・研修のシステムが用意されてますので、(現時点では、あるいは大学卒業などの就職前の段階でも、あまり気にする必要はないと思います。

要は、成長性(将来性)= 可能性 ≒ 素直さ、というイメージでとらえておけば大丈夫ですよ。

【ふさわしい人・求められる適正
・他人のお金を預かるから、責任感のある、また信用のおける人柄。

・常識の範囲内で、人間としての道徳心があれば十分です。
※ ここでもあえて繰り返しますが、素直さ ⇒ 成長性(可能性)です。

・慎重、丁寧かつ素早く、正確に仕事ができる人。

・素晴らしい発想ですね。
「銀行員としてのイメージから求められる人物像・資質」を挙げていらっしゃいますが、理想論かも知れません。(苦笑)
・字が汚い、人前であまりうまくしゃべれない、仕事が遅い、といったような銀行員も存在します。

※ 100%(の仕事)で、締切に遅れるよりも、60%(の仕事の出来)で、すぐ(上司や先輩からの)指示・命令に反応する方が良い場合が多いものです。
・いちばん(求められるもの)は、素直で、約束を守る(お客さまとの約束も含めて)ということが大切です。
・(もちろん)時間管理も同じです(重要です)。・・・時間管理については平成25年度セミナでの質問への回答のページで少しはお話しさせていただきました。ご参照ください。

【なるための道】
・大学、短大 ⇒ 新卒で入社試験に合格 ⇒ 研修 ⇒ 窓口や貸付係で働く。

(銀行へ入行後は)研修までは(一通り)みんなとおりますが、その後の人生経験は大きく違ってきます。
研修後すぐに本部勤務になる人材もいます。

・だいたい2.5年~3年平均で、いろんな支店や部署を体験していきます。
もちろん一つのお店の中でも、○○係 ⇒ ○△係という具合に係替えもあります。

・簿記検定やファイナンシャルプランニング技能士、証券外務員など資格をとった方が有利。

・簿記検定や・・・資格をとった方が有利、という考え方は素晴らしい考え方です。
確かにあった方がいいかも知れません。
でも、銀行に入ってからでも大丈夫です。報奨金もあったり、入行後に取得することで目立つこともあります。
≒ ライバルに対しての(比較)優位点となったりもします。

平成24年セミナー・【先輩への質問事項】への回答

午後3時以降の仕事内容は何ですか。

・まずは(営業店の場合)、勘定を合わせます。だいたい午後4時頃までかかります。
※ 今朝、銀行の業務が始まる段階で、コンピューター上の残高がいくらあって、実際に(金庫の中に)現金がいくらあって、そのスタートした金額に対して、今日(午前9時~午後3時までの間に)いくらの入金があって、いくらの出金があって、結果として手元にいくらの(現金の)残高があって、それがコンピューター上の残高とピッタリ一致しているか、ということをチェックする・一致させる、のが勘定を合わせるということです。
・(勘定が合えば)それから営業面の業務があったり、日々のデーリーワーク(日常的にやる仕事)などをやります。
・もちろん営業(専門の)担当者は、午後4時くらいまでお客さま(個人や企業)のところを訪問活動しています。(営業活動)

・本当に資格は取っておいた方がいいですか。

・資格を(就職活動の前・学生時代に)にとっておいた方が必ずしも有利に働くかどうかは不明のところです。
あくまでも人物本位(将来性・素直さ・挨拶・礼儀正しさ等々)での判断になります。人それぞれとなります。

※ 資格をもった人間が、「銀行の仕事」をちゃんとやれるかは別問題だからです。期待値はありますけど・・・(笑)

ただ、英語(英語検定やTOEICなど)だけは(資格を)取得しておいた方が、(これからの時代は)いいのかも知れません。

・トレーニーチャレンジとは何ですか(研修のところで見つけました)

トレーニーチャレンジは、募集する研修等に対して、「自分で手を挙げる制度」です。
海外トレーニーで外国へ行く研修もあります。

・勤務時間

午前8時40分~午後5時40分です。
ノー残業デー(残業をしないで早く帰る日)の時は、午前8時40分~午後5時までです。

銀行が「求める人材」について

参考までに、私が勤務していた銀行が求める人材について人事部から回答をもらったことがあります。紹介したいと思います。

【職場で望まれる人材像】
1.熱意のある人・・・働くことに情熱や希望を感じられる人材
2.社会性のある人・・・コミュニケーション能力が発揮できる人材
3.行動力のある人・・・行動力や実践力の発揮できる人材

・ホームページにある「かぎんが求める人材」は

【きらめくSOULをキャッチ】
1.道を切り開くことのできる人材
あきらめず、前向きに最後まで責任を持ってやり遂げる気力や実行力を持ち、好奇心旺盛で成長することに喜びを感じられる人材。
2.人の絆を育める人材
人間や社会に高い関心を持ち、自分の主張や意見を明確に相手に伝えることができる人材。
また、思いやりあふれ、誠実で信頼できる人材。
3.感動を分かち合える人材
地域の発展や人々の幸せづくりのために貢献することに情熱と喜びを感じることのできる人材。

平成24年セミナー・追加質問への回答

講演終了後にいただいた追加質問への回答分です。

ビジネスに興味があります。
交渉ごとでの「かけひき(若しくは、その能力)」が必要ですか?

交渉ごとで、最初から狙いとする結論を提示するのではなくて、より難しい(相手がのみにくい条件などの)提案をして、ダメなら(ダメという返事も予想の範囲内なのですが)、「では、より簡単なこちらの条件ではいかがでしょうか」というやり方(ノウハウ)は、実際にありますし、私もやったことがあります。

※ただし、相手次第です。そういった交渉のやり方を嫌われるお客さまもいらっしゃいます。その時には裏目にでます(苦笑)
・・・ということは、「100%成功する」というような正解 ≒ やり方 ≒ ノウハウはない」ということです。
日本人全員がAKB48のファンではないのです。

【ケーススタディ1】
・いうことをきかない「やんちゃな」子どもたち10人の世話を3時間してくれ、と頼まれました。たぶん、大勢の人が断ると思います。
・「じゃあ、10人の子どもたちを1日中、面倒を見てくれ」と頼まれました。「無理!」と返事すると、「じゃあ、3時間だけでいい」、と頼まれました。・・・さて、こんな場合(最初に、より困難な条件が提示されて、次にゆるい条件の提案がなされた場合)、どうでしょうか。
ひょっとしたら、何人かはその3時間の依頼を引き受けるかも知れませんね。

こういったやり方の応用が、ビジネスでの「かけひき」です。
あなたはどう感じますか。・・・このやり方での交渉をやられることで「自分が見透かされている」と感じて好意的にとらえない人もいらっしゃいます。

【ケーススタディ2】
「お小遣い、5,000円ちょうだい」「ダメ!」「じゃあ、1,000円でいいから、あっ、500円でもいいけど・・・」
というのも同じようなものですね。(苦笑)

・心理学的には逆のパターンもあります。
【ケーススタディ3】
「3分間でいいから、肩をもんでくれない?」「あー気持ち良かった。ありがとう、あと3分間だけお願い!」「しょうがないなぁ・・・」
「500円お小遣い頂戴」「ありがとう、あと50円、100円」・・・

小さな頼まれごとを引受けた人は、追加の頼まれごとや大きな頼まれごとも引受ける可能性が高いのです。
こういった人間の心理学的なモノの応用は、(無理に)使わなくても良いと思います。
※ ビジネスの世界に入れば、見たり聞いたりしながら(場合によっては自然と)修得できると思います。

【まとめ】です。
・ビジネスをやる時に「かけひき」というテクニックは絶対に必要か?
⇒ 必ずしも必要ではありません。
実際、「かけひき」せずに、「ズバリ、○○という条件でどうでしょうか」という正直なアプローチで成功したこともいっぱいあります。

・相手次第ですから、人を見る目・見極める目(観察眼・観察力)があった方がいいかも知れません。
でも、その観察眼・観察力も(意識さえしていれば)経験で鍛えられるものです。

・話し上手でないとダメか?
⇒ その必要はありません。きちんと、約束の時間に訪問して挨拶ができて、笑顔が出せる人であれば、誰でもビジネスの世界でやっていけます。
・実際、口下手でも日本一のセールスマンになったような人はたくさんいます。
・また、チームワークで取り組むこともできるのがビジネスの世界です。
(話し下手だけど、図解入りの資料を作成するのが上手い人、字は汚いけど笑顔が魅力的ですぐ人と仲良くなれる人、そんな人をまとめて一つの仕事として仕上げることのできる(リーダー的な)素質のある人・・・ですから、心配する必要はありません。
いろんな人の個性でチーム・組織は成り立つものです。

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